点灯と明滅

交歓日記|Twitter @taka_1_4

ささくれ(こうせき)

今でもなぜか覚えているのだけれど、小学生の頃、友達が住むマンションの敷地内にある公園に一人きりで寝そべっていたことがあって、(どうして一人だったんだろう)そのときわたしは死ぬというのはきっと夢のない眠りのようなものなのだろうなと考えていた。前世とか来世とか天国とか地獄とかは、そういうものがあったほうが報われる感じがするからあるということにしておこうというまやかしというかごまかしというか、下品な期待だと思った。死ぬというのは、テレビがぷつんと切れて真っ暗になってそのままずっとそうで過去も未来もなく永遠に無になるということなのだと思った。そう思うのは辛いことで、死後の世界を諦めることで自分が今後、ありとあらゆる気力を失ってしまいそうな気もしたけれど、それが本当のことだからそう思わなければならないのだと思った。子どもはみんな、暇になると、死んだらどうなるんだろうなんてことを無邪気に考え続けてしまう。ささくれと同じで、気にしない方がいいものなのに。そんなことばかり。